theoretical-musiciant’s diary

トレーナーみゆきによる音楽理論を中心とした音楽のブログです♬

【ギターで錯聴体感】パワーコードの秘密?!2音を出して差音体感!

こんにちは。

 

音楽トレーナーみゆきです!

 

今回は、前回の「【おもしろ音の錯覚】ないはずの音が聴こえる?差音による第一倍音 - theoretical-musiciant’s diary」のつづきとして!

 

ギターを使って、

第二倍音と第三倍音を鳴らして鳴っていない第一倍音の錯聴を体感できるかも!

 

そしてパワーコードと呼ばれるコードが

ロックで好まれる理由もわかるかも?!

 

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■体感しやすい?!5弦7フレットと4弦9フレットの音だけで6弦開放が聴こえる?

 

さっそくですが!

ギターの5弦7フレット4弦9フレットを同時に鳴らしてみましょう!

そうすると!

 

6弦の開放弦の音が聴こえるかもしれません!

 

6弦解放は6弦ギターのレギュラーチューニングでもっとも低い音であるEの音を出しますが、

この音を第一倍音と考えた場合!

第二倍音は5弦7フレット(6弦解放Eの1オクターブ上のE)、

第三倍音は4弦9フレット(6弦解放Eのオクターブ上のさらに完全五度上のB)!

 

第二倍音と第三倍音を鳴らしたら聴覚(脳)が補助的に第一倍音を聴かせるため、この場合は6弦解放の音が聴こえてくるのではないでしょうか!

 

■5弦7フレットと4弦9フレッの2声と6弦解放も鳴らした3声を聴き比べてみる

 

それでも「よくわからないぞ…」という方へ!

 

今度はさきほどの2声(2音)を鳴らしたときと

 

実際の6弦解放も一緒に鳴らしてみるときの

2種類を交互に聴き比べると体感しやすいかもしれません!

 

6弦解放の音が鳴らしていなくとも耳に残ってしまうだけというかんじはするかもしれませんが

それでも「おや?鳴らしていないのになんか聴こえる…?

と、感じるのではないでしょうか?

 

ぜひ、試してみましょう!!

ただし弦を弾く強さにはご注意を!

ギターは、とくにエレキギター力任せに弦をかき鳴らせばよいというものではありません

 

この聴き比べをしてみるとついつい弦を弾く力が強くなりがちですが、

聴覚的な耳にも、物理的なギター本体にも良いことはないので、やめておきましょう!

 

パワーコードはないはずの低音を聴き手に聴かせることができる?!

 

さて!

ロックでも定番のパワーコードはこの第一倍音の錯聴を利用して和音の厚みや低さを醸し出しているともいえます!

 

パワーコードとは、かんたんにいうと

基音とその完全五度上の音を同時に出す和音のことです!そして三度の音を省いている場合のことでもあります!

よくわからなかったらすみません!調べてみてください笑

 

第二倍音と第三倍音の音程差は完全五度!

パワーコードは、実は自然と鳴っていない第一倍音をかんじさせているともいえるのです!

 

ロックでパワーコードが好まれる理由は、和音で

「明るさなどを醸す長調と暗さなどを醸す短調を決定する三度の音がない」という特徴が好まれています!

 

ですが実は鳴っていないはずのさらに低い音が聴こえるような錯聴を意識的または無意識に狙って好まれているのかもしれませんね!

 

 

最後はちょっと小難しくなりましたし、解説を省きがちになってしまいましたが笑

 

ぜひ今回のお話を体感するために、やってみてください!

きっと気づくことがあると思いますよ!

 

 

以上、音楽トレーナーみゆきでした!